かつて長期断食をした話その2。
概要
以前10日間の断食(別記事に飛びます)をした際、体重が8kgほど減少しました。ですが、この断食の話には続きがあります。
実はこの後の断食後の復食(断食後に食べるもの)に失敗しました。それで体型が二週間足らずですぐに戻りました。この経験から、断食の復食は超大事だと悟るに至った訳です。
失敗の原因として、結論から言えば復食の際に食べるものが間違っていた訳ですが……。
それでその後ナチュラルハイジーンや80/10/10ダイエットなどに出会い、人間の本当の食性はフルーツであることを知ってから「今度長期断食をする機会があったら、フルーツを復食にして実験してみよう」と考えました。
この記事は二週間(一週間水断食+三日間のフルーツジュース断食+四日間のフルーツ断食)の記録です。
体型と体重の推移
測定項目
- 体重
- ウエスト、へそ周りを測る
以上。体脂肪率その他は計測結果が不安定なのでデータに入れない。写真は朝撮影。
測定結果
水断食一日目
体重59.90kg、ウエスト74.0cm
水断食二日目
体重59.25kg
水断食三日目
体重58.40kg
水断食四日目
体重57.25kg
水断食五日目
体重56.00kg
水断食六日目
体重55.35kg
水断食七日目(朝で終了)
体重54.85kg、ウエスト69.0cm
一日目 → 七日目
↓体重5.05kg減、ウエスト5.0cm減
あばらが浮き上がって腹筋の割れが少し見えてきたような。考えてみれば、横からの写真を撮ればもっとわかりやすかったと反省……。
水断食中の体の調子
当時、水断食中に考えたこと、思ったこと、体の調子など思いつくままにメモしたことを抜粋して書き出してみる。それにしても字が汚い。字を綺麗に書く気もなかったんだろう。多分。
一日目
- 空腹感はあるが別に気になる程ではない。
- 倦怠感も頭のだるさ、体のだるさも感じない。
- 水は良く飲んでいるが、尿の頻度も普通。便は一回も出ていない。
- 夕方になると少し頭が冴えてきた。
- 夜になると口がねばついて苦くなる。
二日目
- 睡眠時間四時間くらい。短い。二時に起きた。
- 起きた直後に飲んだ水がいつもよりうまく感じる。
- 頭がボーッとしてくる。思考力が落ちている。
- 二時に起きたものの、五時くらいにまた眠くなる。二時間くらい眠る。
- 眠った後、起きるとき体重い。
- 体が熱く心臓がバクバクする。イライラする。
- 体を動かすのが結構つらくなってきた。
- 正午頃から体調が良くなる。
- 夜になると空腹感が。
三日目
- イライラする。空腹感もまだある。
- 起きてから頭がボーッとする。
- 体を起こすのがつらかったので、二度寝。寝たらある程度回復。
- イライラも安定。
- 腹が痛い。腸がよじれているのだろうか。
- 夕方になるとさらに体調が回復。空腹感はおさまってきた。
四日目
- 思考力ゼロ。何もやる気がおこらない。
- 前の日よりめまいがひどくなった。
- 便がようやく出た。
- 頭痛。
五日目
- 立ち上がる時のめまいがひどい。
- 心臓の鼓動がかなり激しい。
- 立ち上がるごとにめまいがして歩き出すまでが相当つらい。
- 空腹感は完全におさまった。
- 朝から少し吐き気。
- 体が少し震える。
六日目
- 眠りたい時に眠くならない。体がだるいのに全然眠れない。
- 何もしていないのが息切れがひどい。
- 何をやってもつまらない。
七日目の朝。フルーツジュースを飲んで終了。
水断食中のつらさ
断食中はつらいです。何がつらいって空腹感ではないです。
空腹感は数日で消えます。つらいのは退屈です。
なぜ退屈なのか
脳にエネルギーが不足した結果。いつも楽しく行っていることが楽しめないからです。物事に集中できません。例えば私は本を読むことが好きなんですが、断食中のだるい時に本を読んでも何も頭に入りません。楽しくありません。
楽しくありませんから、何もする気が起きません。何もする気が起きないから寝ようとしても、全然寝れません。
睡眠時間が少なくなる上に、食事に関する時間が全て削減されて、いつもより大分時間をもて余すことになりますが、慢性的な体のだるさに長時間ただ耐えることになります。
退屈さを軽減する手段
無理やり何かをして過ごすなら、
- 頭を全然使わずにできる作業をする。
- 何も考えず動画を見る。音楽を聴く。
- 散歩をする。
- 瞑想する(上級者)
等。
断食中は刺激の強い動画、音、におい等、過剰に五感を揺さぶらないようにしましょう。人間に喜怒哀楽が発生すると、エネルギーを消費します。
断食は消化器官だけ休息させておけばいいと思われがちですが、真の断食は体から生まれるあらゆる感覚も休息させることを言うそうです。
散歩はおすすめです。立ち上がり、歩き出すまでがめまいが凄くて大変ですが、一旦動き始めると結構楽になったりします。極限状態であるからこそこういった経験を積むと、人間にとって立ち上がり歩くことの重要性が理解できます。こういう時だからこそひたすら歩いてみましょう。ちなみに私は水断食中に高尾山~陣馬山を一日中歩いた経験があります。修行僧か。
また一時的な回復手段としておすすめなのが水シャワーか水風呂。冷たい水を全身に浴びることで全身の細胞が活性化するのを感じ、一時的に体の重さが緩和されます。
後、水を多めに飲むことを忘れずに。
水断食七日目で終了
水断食終了の朝。事前に買っておいたフルーツジュースを取り出す。何回も経験している訳ではないが、この時の開放感は何物にも代えがたいものです。飲む前に水で薄める。
飲む。甘い。
水で薄めてもいつもより相当甘く感じたので、舌が相当敏感になっているのだろう。ジュースを飲んで、ジュースの糖分が全身の隅々の細胞に行き渡るのを感じます。
突然冷やしたジュースを飲んだものだから滅茶苦茶寒かった。
復食に何を食べたか
フルーツジュース断食三日間
初めの三日間はフルーツジュース。腸を慣らします。
濃縮還元をしていないストレートジュースです。本当は買ってきたフルーツをジューサーとかで絞ったもので作った新鮮なジュースを飲むのが最良なのですが、設備がないので妥協した。
ストレートジュースは濃縮還元よりはマシということで。これを浄水器の水で60~70%くらいの濃度で薄めて飲みたい時に飲んでいました。
↑三日間で飲んだ量。
一リットル瓶五本分。水で薄めて飲んでいるから、三日間で8~9リットル程度飲んだことになりますね。
さすがに三日間ジュースばかり飲んでいたものだから、体が別の栄養を求めているのを感じた。ジュースは食べ物の一部分を削ぎ落としているし、さすがにフルーツだけはきついからか。
でも、体を動かすのは全く問題ないし、一日も経たず体調は元の状態に回復した。
フルーツ断食四日間
後半の四日間はフルーツ。
朝はりんご
昼はバナナ
晩はみかん。
このローテーションで決まった量を四日間食べました。フルーツが適していることを証明するためにあえて多めに食べた。
- 朝:りんご三個(一個250gくらい。皮ごと)
- 昼:バナナ八本(比較的短めの完熟バナナ)
- 晩:みかん八個(Sサイズ)
体重と体型の推移
- ジュース断食一日目(水断食終了の朝):54.85kg
- ジュース断食二日目:55.05kg
- ジュース断食三日目:55.60kg
- フルーツ断食一日目:54.90kg
- フルーツ断食二日目:55.40kg
- フルーツ断食三日目:55.90kg
- フルーツ断食四日目:56.20kg
この翌日の断食終了の朝が56.20kg
最終的な体の見た目はこんな感じ。ウエストは70.0cm
まとめ
復食はフルーツ
復食で一週間食物を摂取した結果、水断食終了後の体重から1.35kg増加しました。後半四日間にフルーツを摂取した際に体重が増加しています。若干の脂肪や筋肉もあると思いますが、大半は多めの糖分を摂取したことで、体内にグリコーゲンが蓄えられ、それに付随した内の水分量の増加だと考えられます。
フルーツジュースのみを飲んでいた三日間の頃は別のものを食べたい衝動が起きることが多少ありました。しかし、フルーツを食べていた四日間は食事後別の物を食べたい衝動は起きませんでした。むしろちょっと多めに食べてしまったと感じるくらいです。というかあえてそうした。
要するに復食時に好きなだけ食べれたということです。復食をフルーツに据えればよけいな食欲は起こらない。つまりリバウンドせずに水断食終了時の体型を保てる。
水断食は食べない時期よりも復食の方がむしろ大変と言われることが多いだけに、これは衝撃だった。同時に人間はフルーツをもっと食べるべきだと確信した。
フルーツは人間の真の主食か?
巷の断食の復食としてやわらかくしたおかゆから始めろとか、塩分を摂れとか、たんぱく質をとるために豆腐を食べろとか、言われています。ですがそれらを復食時に摂取すると断食の成功が難しくなる気がします(ここで言う成功とは水断食後の体型を保つこと)
自分もかつて、おかゆやみそ汁から復食を開始して失敗しました。食欲がとまらなくなるんですよね。それは食べるものが間違っているから満足していないということ。食塩なんぞ今から考えてみれば精製物でミネラル皆無だし、体が求める栄養を摂取しないから体が正しい栄養をよこせ、と無駄な食欲が起こる。栄養摂取を今か今かと待っている体に間違った物を入れれば誤作動を起こすに決まっている。
水断食後は食欲が暴走しがちだが、体に適した栄養を補給してやれば無駄な食欲は起こらないことも体を張って理解できた気がする。
