いまさら、FFTのスマホ版をプレイしてみた感想。PSP版の不満点が解消されていると思いきや、そうでもなかった。
FFタクティクススマホ版をプレイした動機
ひょんなことから動画でFF14のリターン・トゥ・イヴァリースの動画を見ました。
シナリオが素晴らしかった。詳細は省きますが、ファイナルファンタジータクティクスのラムザとディリータの物語のもう一つの結末を堪能させて頂きました。
この動画に影響されて、FFタクティクスが急にプレイしたくなったところ、「そういえばスマホ版のFFタクティクスが発売されているなー」ということを思い出しまして、プレイしたのでした。
感想まとめ
スマホ操作への適応は及第点。PSP版の一番問題点のテンポの悪さは解消されたが、ほとんど残ったまま。移植しては総合的に微妙。
……でしたが、ゲーム自体がもともと超面白いので、問題なく楽しめました。
- 処理落ちが解消されて戦闘のテンポは良くなった。
- が、加速させすぎてイベントシーンでのキャラクター人形劇が不自然になった。
- イベントスキップが可能。
- 効果音はPSP版の劣悪な効果音のまま。
- 操作のしやすさはコントローラーに劣る。
- 複数パネルの指定切替時間が無駄に早い。
- エンディング後にPSP版限定の装備が無限に手に入るようになった。
- 解像度が上がっていて、キャラクターの細部がハッキリわかるようになった。
- タイトルに戻るが役に立つ。
- 戦闘中に中断ができない
(2020年1月現在)
詳しい感想
テンポはよくなったけど動作が早すぎる
PSP版が発売された当時、特に批判が集中したエフェクト全般の動作の遅れ。これが解消されています。これ自体は凄く歓迎すべきことなのですが、キャラクターの動きが常時早送りのようになっています。
戦闘時、通常時でもヘイスト状態かそれよりか少し遅いくらいにキャラクターの足踏みが早い。魔法等のエフェクトも動作時間が短くて、演出が長めのものに関しては効果音が置き去りにされている気がします。
アルケオデーモンのギガフレアとかだと、映像上の演出が終わった後にぼぼぼぼぼぼとPSP版の醜い音が鳴ったりします。
イベントシーンについて。早送りになったことで、いくつかのシーンの描写が台無しになっている気がします。FFタクティクスのチビキャラ劇はよく出来ているのになんてこった。
序盤のバルバネスが亡くなるシーン(ラムザの夢らしい)があると思いますが、そのシーンの中でバルバルスが亡くなる瞬間にゆっくりと腕が下がる、という演出があります。天寿を全うする瞬間をキャラクターの動きで表した良い演出です。
それがスマホ版だと、バルバネスの腕が瞬時に下がって上記の演出が台無しになっています。
他にも、覚えている限りではPSP版で追加された、ディリータとオヴェリアがゼルテニアに向かう途中のゼイレキレの滝のシーン。
橋を歩いているオヴェリアが刺客にすんでの所で撃たれそうなシーンがあります。この時発砲音とともに橋に着弾した際の衝撃波が表示されるのですが、スマホ版だと早すぎて、撃たれそうになったということがよく分からず、よくわからんがオヴェリアが足踏みして大きな音がなった?みたいなシーンに見えてしまいました。
イベントスキップが可能。
プレイブストーリーで再生できるイベントに関してはスキップが可能です。これは良い。
ムービーシーン?もスキップ可能です。
効果音は劣悪なまま
効果音はPSP版そのままのダメなやつです。例えばルカヴィ撃破時の爆破で、相変わらずかカカッカカカカカカと不愉快な音が鳴り響きます。
タップ操作について
全体的な所感としては、マップのカメラの角度を自由に動かせるようになったとはいえ、戦闘マップの地点選択がやりづらかった印象です。銃等の射程距離を計算する際の移動マスを数えるのも大変だった。
スマホ版では戦闘マップの任意の場所を選択する際、その場所をタップする必要があります。FFTでは戦闘マップのカメラが全て斜め45度上空から映していますが、このナナメ視点だとタップできない地点がたまに出てきてしまいます。
上の画像で、白魔導士女がいる場所の周辺をタップするのは、本棚に隠れてしまって通常では超困難です。こんな時は左上の視点回転ボタンを押すと問題が解決します。
このモードにすると、カメラをナナメ45度からタテヨコ方面に回転することができ、これでカメラを回転すると、タップ困難なマスを選択することが容易になります。
このヨコ視点の時でもキャラクターは斜めを向いたままなので、キャラクターを移動させると斜めを向いたままタテヨコ方向に移動するので、ちょっと面白いです。
もう一つ。
もともと、上の画像のナイトが立っている場所のように、地点候補が二つある場所にカーソルを移動させると、一定間隔で指定カーソルが切り替わりますが、何故かこの切替え速度が鬼速い。どのくらい速いかというと自動車の方向指示機の点滅並みに早い。
このため、任意のパネルを指定するのに何故か目押しをする必要があり、アグリアスの聖剣技等のパネルを決定する時にボタンを適当に連打していると、パネルが勝手に誰もいない場所に変わって、敵がいない方に向かって剣で空を切ることになったりします。
この、カーソル切替と地点指定以外には操作全般で特に不便は感じませんでした。
エンディング後に強い装備が無限に手に入る
ラストのアがつく人を倒した後にタイトルに戻るとコンティニューに星がつきます。
説明の通り、一度買ってもアイテムが、再度入荷されて無限に毛皮骨肉店で購入可能です。ディープダンジョンで暴れまわるのに丁度良い感じ。
源氏装備等、もともとある貴重品は手に入りません。残念。
タイトルに戻るが役に立つ
出撃選択時または戦闘時に「タイトルに戻る」機能が追加されています。PS版等と比べると10倍くらい早くリセットが可能な気がします。
戦闘中に中断ができない
一戦闘が長いだけに、中断ができないのは結構痛いかもしれません。スマホのゲームということで、細切れの時間に少しずつプレイする人が多いからこその不満みたいですね。
少なくともiPhoneでは、本体の電源を切るかアプリケーションを終了さえしなければ、強制終了してしまうことは通常ないので、そこまで気にはならない気がしますが。