電話嫌いが考える電話が苦手な四つの理由

電話ってホント非効率なコミュニケーションツールだよね。

僕は電話が滅茶苦茶嫌いだ。
今でもこのような非効率なツールが主要な連絡手段になっていることに辟易している。
初めて社会に出た時も電話対応が非常に苦手だったのだが、現在も相変わらず電話嫌いである。
そんな僕がどうして電話嫌いなのかを分析してみた。

人が集中している時間に割り込む

自分の中での一番の理由はコレだろう。

電話を気軽にかける人って他人の時間に割り込むってことに自覚はあるのか?

仮に電話をかける対象が何かに集中して作業をしているとしたら、その作業を中断して電話を受けなければならない。
これは受けて側にとって非常にストレスがたまる。

僕は現在プログラマをやっているが、プログラマの仕事のほとんどはシステムの仕様を考えて理解することだ。
この仕様を理解している時間、物凄く集中して思考をしている。

そこに電話がかかってくると、その時に積み上げた思考が全て吹っ飛び、一から物事を考え直さなくてはならなくなる。

また、集中力がリセットされる。
物事に深く集中している状態になるには多少の時間が必要で、元あった集中力を取り戻す時間も必要になる。

電話がかかってきたことによって

リセットされた思考を再度積み上げる時間と、
集中力を取り戻す時間を、

新たに費やさなければならなくなるという訳だ。

このように電話を受ける側が痛手を可能性が高いことを痛感しているので、僕は電話をかけるのも非常に苦手だ。
電話をかけるというだけでその人の時間を泥棒してしまうことに申し訳なくなる。

僕はプログラマではあるが、勤務している会社は人が少ないので、電話対応も業務の内に入っている。
幸いそこまで電話がかかってくる頻度は多くはないのだが、電話を取った時にそれがどうでもいい営業電話だったりすると非常にうんざりする。

その時いつも思う。メールでやれ、と。

心の準備をする時間がとれない

上のと似たような理由だが、多くの場合、電話の受け手側は全然関係ない話題を突然振られる。

電話をかける側は、電話する前に予め自分の話したいことを整理してから電話しているから良いが、受ける側はそうではない。

受ける側は相手の都合だけで今考えてたことを強制的にキャンセルされ、心の準備もないままに、全然関係ない話題について会話しなければならないのだ。

頭の切り替えが早い人はすぐに対応できるかもしれないが、一つのことに集中しがちで二つ以上のことに気をかけることが苦手な人にとっては地獄でしかないだろう。間違いなくうまく対応できない。

声が聞こえづらい

誰もが感じていることだと思うが、電話の声は一般に聞きづらい。
よって聞き間違いまたは聞き逃しを起こしやすい。

「いや、よく聞こえなかったらもう一度聞けよ」

確かにその通りだが、
聞こえづらかったことをもう一度聞くのは電話上だとよりエネルギーを消耗する。
電話だと相手の表情がわからないので、聞きにくい空気が漂っている気がする。

電話に慣れていない人は、この聞きにくい空気に負けてしまって、連絡内容をあいまいにして終わらせてしまって後で後悔する、といった経験がおありかと思う(僕もある)

聞き間違いを防止するには普段の会話よりもいっそうハキハキかつゆっくり喋ることを意識すればよいのだが、残念ながらすべての人が電話口でハキハキかつゆっくり喋ってくれる訳ではない。
そういう人はこちらから何回も聞こえづらかったことを聞き直さなければならないので、よりいっそう消耗する。

めんどくせぇ。

ログ(記録)が残らない

ログが残らないのは連絡ツールとして致命的な気がする。

そもそも超人でもあるまいし、電話で(または直接会って)話したことを全て覚えていられるわけないだろう?
その認識が足りないから言った言わない問題が発生する訳で。
忘れることを前提として行動するべき。

普段の連絡手段はメール、
少し込み入った話など、リアルタイムで連絡が取りたい時はskypeなどのチャット。
直接会って話す打ち合わせはレコーダーを使って会話内容を全て記録する。
電話は緊急時のみに使う。
これで確実。

会話を録音されることを不愉快に思う人がいるらしいが、意味がわからん。
話したことを逐一録音しておくことはメリットだらけのはずなのに、それを否定するのはなぜか。
漏洩を気にするのかもしれないが別に何処にも漏らしたりしませんから。
そんなのは社会人以前の問題だ。

若い新卒社員が電話に苦手意識を持つ理由

ネットを見ていると、最近の新卒社員は電話がとれない、また電話に大きな苦手意識を持っている、という話題がよく上がっているが当然のことだと感じる。

そもそも電話に馴染みがない

そもそも今の10代~20代の人は電話でコミュニケーションをする経験が昔に比べて圧倒的に少ないはずだ。

今は多くの小中高生が携帯電話やらスマホを持っている時代だが、昔はそうではなかった。
友達と遊ぶ約束をするとかそういった理由で連絡を取りたい時は、クラスの連絡網から友達の家の電話番号を調べて相手の家に電話をする必要があった。

僕はこれを書いている時点で31歳だが、同じような年代の人は電話を通じて一度は以下のようなやりとりをしたことがあるはずだ。

僕「もしもし。□□(相手の名字)君のお宅ですか?○○ですけど、△△(友達の名前)君いますか?」

友達の保護者「○○君こんにちは。△△ね、ちょっと待ってねー」

今の小中高生は携帯電話やらスマホを持っている人は用があるなら直接本人の携帯電話に連絡をすれば良い。

しかも連絡をする際にはだいたいLINEを使うので(twitterやらskype等を使う人もいるだろうが)わざわざ電話をかけて連絡をするのは少数派だろう。

固定電話の保有状況

上の表は年代別の家庭の固定電話保有状況のデータ。

この表から見てもわかる通り、固定電話を保有している家庭は減りつつある。
特に10代~20代で個人携帯電話を初めて持ったであろう現代の20~30代の世代は顕著だ。

固定電話がない家庭で育った子供は、他所からかかってきた電話を取り次ぐ、という習慣もない。
そのような電話に馴染みのない環境で育ったならば、電話に苦手意識を持つのは無理はない。

電話が非効率だと本能的に感じている

上に書いた通り電話は連絡手段として非常に欠点だらけのツールなので、
LINEとかskypeとかに馴染んでいた世代の人は連絡手段に電話を使うことに生理的に抵抗を感じると思う。

「どうして、こんな不便なわざわざツールを使わないといけないんだろう?」

と、電話を使うたびに常に心の底で考えているハズだ。
無理やり非合理的なツールを使わされることによって、そこに苦手意識が生まれるのは当然と言えるだろう。

電話に慣れるには、「ゆっくり」「落ち着く」

僕は最初電話対応が苦手で、慣れるうちに次第に問題なく電話対応ができるになったが(電話自体は嫌いだが)

電話対応ができるようになるには結局慣れていくしかない。
とはいえ、最初から苦手意識を持っている人は慣れるのも物凄く大変だと思う。

実践をするにしてもかかってくるタイミングが不安定ということで常にビクビクしていなくてはいけないし、
かかってくる電話先の相手が多彩な職場であればあるほど、臨機応変な対応が必要になる。

電話が苦手な人にアドバイスすることがあるとすれば、
とにかく「ゆっくり、落ち着いて対応する」
相手の「組織の名称」と「名前」だけは聞き逃さないようにする(すぐメモる)

組織の名称と名前は最初に言われることもあり、電話が終わるころには忘れている、なんてことがありがちなので、最初に聞いたらすぐメモる(あるいは電話を切る時に再度聞く)

少しでも聞きづらいことがあったらどんどん聞き返しても大丈夫。
謙譲語・尊敬語等敬語を間違えても大丈夫(僕も未だに間違える)
そんなことで相手は腹を立てたりはしません。

慣れてないうちはメモを正しくとれなかったり、頭真っ白になったり、通話保留にしようとしたら誤って電話を切ってしまった、みたいな事もやらかすと思うが、どうか気を強く持って欲しい。

電話は不便だと分かっていても、そこにある以上その環境に適応していくしかないのだ。